こんにちは、いい夫婦の片付け研究所の田中まきこです。

うちのパートナーはどうして家事をしてくれないの!?
そんな悩みを抱えていませんか?



我が家も結婚して15年。夫は家事ゼロパートナーです。
結婚して、最初の7年間は非常に仲が悪く離婚寸前。
けれど今では、お互いを尊重して、うまく過ごせています。
今回は、そんな家事ゼロの夫と、良好な関係を築くための生活環境の工夫についてお話しします。
少しでもあなたのヒントになれば嬉しいです。
なぜ家事をしてほしいの?
ところで、みなさんはなぜパートナーに家事をしてほしいのでしょうか?
よく聞く代表的な理由をあげてみましょう。
・子育てが大変だから
・家事が回らないから
・共働きだから
特に、共働きやお子さんが多い場合は、家事の負担が一方に集中し、
夫婦間の不満や疲労につながる可能性があります。
不満から、
「こんなに大変なのに、なんでわからないの?」
「他のパパはやってるのに、どうしてできないの?」
など、パートナーを責めるような声掛けが増えたり、
パートナーの存在を感じる、モノや臭いに気づくだけでイライラしますよね。



ちなみに私は、
洗濯物の中の夫のパンツを見るだけで嫌悪感を覚えていました。
「私は家政婦じゃない!」「私は夫のお母さんじゃない!」という気持ちから、
責めるような声掛けはもちろん、
洗濯物を畳んでもクローゼットにしまう事はしない
食事は準備しても、箸は自分でとってこさせる
など、あえて自分でやらせる機会を作るような、反発した態度を取り続けていました。
しかし、責めるような声掛けも、反発した態度も、夫には逆効果。
私が嫌悪感を感じれば、感じるほど。
夫の意識は家庭から離れていき、関係が悪くなっていきました。
家事をしてほしい“本当の理由”に気づく
後半の7年間、関係が改善した大きなきっかけ。
それは私が「パートナーに家事をやらせたい本当の理由」に気づいたことでした。
- 負担が不公平に感じるから
自分ばかりが責任を背負っていると、つい不満が募りますよね。 - 感謝や思いやりを感じたいから
「ありがとう」のひと言があれば、気持ちはぐっと軽くなります。 - 家族としての一体感が欲しいから
一緒に過ごしているのに“孤独”を感じる瞬間ってありませんか? - 愛されている実感が欲しいから
大変な時に手を差し伸べてくれないと、「愛されていないのかも」と感じてしまいます。
私の場合、このすべてに当てはまっていました。
つまり、私は「家事をしてほしかった」のではなく、「私という存在に向き合ってほしかった」のです。
あなたはどうでしょう?当てはまるものはありますか?
「家事をしてほしい“本当の理由”」に気づいてから、
「家事」への不満は、日常的に表れる表面的なものであって、夫に感じる感情とは、直接関係がない事に気づくことができました。
すると、「やらせる事」に向きすぎていた関心が、2人の関係性の構築の方向へシフトされ、
ようやく夫婦が向かい合って会話ができるようになったのです。
家事ゼロパートナーと共に暮らす工夫
ここからは、自分の本当の気持ちに気づいた私が、
家事ゼロパートナーとの生活において、工夫した環境の作り方をお伝えします。
モノを「見える化」する
モノや書類の場所を整理しました。
いままでは、家事をやっている自分だけが分かればいい。という方向で進めていた片付けでしたが、
すごく複雑で、管理している自分ですら、日々の失くしモノに困っていました。
「自分がわからなければ、相手はもっとわからない」
という共有の意識で、家の中を見直していきました。
・日用品やストック品は1か所にまとめる
・私物は、人別に分けて、誰の持ち物か明確にする
・書類もカテゴリごとにファイル化(保険、税金、保証書など)
・すべての収納にラベルを貼る
「共有すること」を意識してから、少しづつ変化が起こりました。
なんと、私が仕事から帰ると、
洗濯物が干してあったり、日用品が補充されている日が増えたのです!
もちろん、夫が自主的にやっていた訳ですが、
家の中を整理したことで、今までの環境では「複雑すぎて、やれなかった」という夫側の悩みにも気づくことができました。


情報を「見える化」する
家の用事にまったく関心のない夫。私の仕事の予定や、こどもの行事などを忘れないように、
何度も何度も、口酸っぱく声を掛けるのは、お互い苦しい状況でした。
家の中の整理を進めながら、夫婦で必要な情報の“見える化”も進めていきました。
・家族の行事や仕事をカレンダー等で共有する
・防災用品は、週末に一緒に整理し、意見も取り入れる
・買い物リストを作成し、家族全員で確認
情報の見える化を行ったことで、夫からの声掛けも大きく変わりました。
今までは、「この日、ゴルフ行くから」と一方的な情報共有がストレスでしたが、家族の予定や、直近のやることが見える事で、
「忙しい時に悪いんだけど、ゴルフを入れてもいい?」
と、家族の予定を気遣うような言葉が増えたのです。


さいごに
今回は、家事をしないパートナーとの関係を改善するヒントとして、「共に暮らす」工夫をお伝えしました。
家事ゼロパートナーのすべてを許そうということではありません。
しかし、相手をムリに変えようすれば、うまくいくはず事も、うまくいきません。
「自分を変える」でも「相手を変える」でもなく、「ふたりの環境を変える」に目線を向ければ、
2人だからこそ得られる未来の可能性が、きっと見つかります。
いい夫婦の片付け研究所では、
今後もお悩みを抱えるご夫婦の生活に役立つヒントをお伝えします。
また、2人では難しい。整理収納アドバイザーに依頼されたい場合は、ぜひ当団体で夫婦の片付けを学んだプロにご相談くださいね。
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今の生活をほんの少し見直して、これからも素敵な日々を築いていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。